生命保険の歴史 :生命保険の加入・解約知識情報ナビ

「生命保険は相互扶助の精神から成り立っている」
この点を生命保険が発祥するまでをたどりながら見てみると、以外に身近に感じられるかもしれません。
古代の人々を考えると、生活を保障するシステムは群れを作って生活することによる食料、労力の分配でした。

その後、群社会から貧富の差のある階級社会に発展した上下関係の社会です。しかし、この封建制度はその後すたれ、使われる身分だった者たちが貴族・領主から解放され、独立した生活を持つようになります。

富のない独立した家族の生活は、経済的困窮を招き、自分の家族は自分で守らなければならないという考えが発生し、仕事仲間を中心とした相互援助のシステムが作られていったのです。

この相互援助システムは保険制度の初期段階で、集める資金の計算には合理的な理論がなく、18世紀後半になってやっと死亡率による近代的な保険料を使う生命保険会社が設立されました。

日本に近代的な生命保険会社が誕生したのは明治に入ってからで、今日の相互会社型の生命保険会社が設立されたのは明治35年以降になります。